はじめての妊婦記録

30代、第一子妊娠中。初めてのマタニティ生活の記録。

そうふうにできている/さくらももこ

まるちゃん(さくらももこさん)が、

妊娠発覚から、出産までを描いたエッセイ。

 

つわりが、人によって全然ちがうのだなと

改めてわかった。

わたしは、つわりが徐々にぬけていったが、

まるちゃんは、ある日を境にパッと

なくなったようだ。

 

マタニティブルーで、

自分の存在価値を見失うほど、落ち込んだりしていたようだが、

あんな大ヒット作を出して、

あんな素敵な絵が描ける才能がある人も、

そんなことを考えてしまうのだなと、

なんだか不思議な気持ちになった。

 

無職で、

つわりで体調が悪いとはいえ、ひたすら寝ていた私はというと、

体調が悪すぎて、価値観がどうとか落ち込む余裕もなかったので、

なんだかわたしは、自己中な人間だなーと思った。

 

お腹と腰周りが、異常にかゆい毎日を過ごしていたが、

なんとまるちゃんも全身のかゆみに襲われたと書いてあり驚いた。

どうやら、これもホルモンの仕業らしい。

まさか、妊婦であるゆえの体の変化であるとは思ってもみなかった。

 

自分でも調べていると、

「お腹が大きくなる準備に入っている」

「妊娠線予防に、クリームを塗る時期」

という文が目に入った。

 

ただの乾燥肌かなと思っていたので、

さっそく楽天で、クリームを購入した。

 

抜け毛が多いのも、体がかゆいのも、

歯が急に傷んだのも、夫に槍を投げてしまうのも、

なんんでもかんでも、ホルモンの仕業かもしれない。

 

しかしホルモンが言い訳にならないように気をつけねば。

 

まるちゃんのイメージは、

自分の思ったように行動するという感じであったが、

それは子どもまでの話で、

人が関わってくると、とても繊細な人なのだと

この本を読んで感じた。

 

人見知りということも、意外だったし、

お腹が痛くても、ナースコールで痛み止めをくださいと

言えないような人なのだ。

 

赤ちゃんに対しても、対人であった。

 

赤ちゃんは、全て正義のような感覚が持たれるが、

ちゃんと一人の人間として接していて

素敵な人だと思った。

 

生まれたばかりの我が子に人見知りしたり、

子どもの名前は、我が子がまだしゃべれず許可がとれない

という理由で公表は控えたり、

この感覚がすごいと思った。

 

今では、少しその考えも聞くようになったが

夫が言っていたが、

「25年も前にこの価値観はすごい」と。

 

たしかに。

 

わたし自身、ラジオか何かで

「赤ちゃんの遊び場とかで、他の子を見つけて

お友達いるねーっておかしくないですか?」

というのを聞いて、

今までは何の疑問ももたなかったが、

そこで初めて、子供を特別視してることに気づいた。

たしかに、フェスとかに行って

たくさんの知らない人を見て、決して

「わー友達がたくさんいる!」

などとは思わない。

 

まるちゃんは、子供をわが家に迎えいれることを、

家族というクラスに転入性が来たようだ

と書いている。

困っていたら助け、

楽しいことをたくさん共有していきたいと。

 

同じ目線なのだなと。

 

子どもにはこうなってほしい。

こうであってほしい。

と、やはり望んでしまうものである。

しかし、まるちゃんは、

この子にはこの子の人生がある。

決してわたしの人生ではない。

と言っている。

 

あーすばらしいなー。

 

なかなか難しいとは思うが、

気負わずに

わたしもそういう人であり、

接していけたらよいと思う。

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